蝸牛型メニエール病になった

「蝸牛型メニエール病」になり、2年が経ちました。

 

症状が出たのは本当に唐突で、ある日、目覚めた瞬間の違和感からです。

耳に水が入ったときのような、飛行機が離着陸するときにキーンとなるような、なんとも言えない感覚。耳元で換気扇をまわしてるかのような、ゴオーッという低い耳鳴りも聞こえました。咄嗟に頭をよぎったのは「突発性難聴」で、このまま放置しておくと聴力が戻らないままになるんじゃないかと怖くなり、その日のうちに病院へ。

低音の聴力が著しく落ちており、「突発性難聴の一種です」と診断されステロイドなどの薬を飲みました。

その後数日すると聴力はもとに戻り、症状も落ち着きましたが、2週間に1度くらいのペースで同じ症状が出るようになりました。違和感を覚えるのは朝起きた瞬間からで、右耳だけだったり、左耳だけだったり、両耳だったりします。数日経つと元に戻り、またしばらくすると症状が出ます。

突発性難聴は何度も繰り返すことはないそうなのですが、この「繰り返す」というのが肝で、症状が繰り返し起きる場合に「メニエール」と診断するようです。

私の主な症状は、耳鳴り・大きな音がキンと響いて痛い・常に耳になにか詰まってるような感覚・まわりの声が聞きづらい(特にがやがやした場所や男性の声などの低い音)・音程が低く聞こえる、といったもの。メニエールというと「めまい」を連想しますが、さいわい私にはめまいは出ません。

めまいの出ないメニエールを「蝸牛型メニエール」と呼ぶそうで、私はこれに該当すると診断を受けました。

 

私の場合は耳鳴りにも変化があって、低いゴーッッ・ボーーッという耳鳴りや、ラジオの周波数のような変な音や、ぐわんぐわんしたような音や、高い音と低い音の和音のようなものだったり、ガサガサする雑音だったりします。

もうとにかく耳鳴りがうるさい。

症状が出てから数日後に治まってくれるまで、朝起きたときから寝るまでこの耳鳴りが頭の中で鳴ってるので気がおかしくなってきます。集中力はなくなるし、遠くから声をかけてきて「無視しないでよ」なんて言われるといらいらしてしまいます。無視じゃなくて聞こえないのよ。

 

町医者では一向に良くなる気配がなかったので、途中で紹介状を書いてもらった大学病院に転院し、数日入院して検査を受け、いまも定期的に診察を受けています。気がついたらもう2年。

先生いわく、とにかく「ストレス」と「脱水」が良くないそうです。

仕事している以上ストレスはもうどうしようもないみたいなとこありますが、毎日、健康のためにも2リットルの水分を取るのを心がけています。一度飲んだことのある人は解ると思いますが、メニエールの薬、死ぬほどまずいし!!!飲んだところで効いてるのかどうかもわからないし!!

私の「蝸牛型メニエール」はまだ完全には治らないけど、初期の頃よりはかなりマシになりました。症状の出る頻度が落ち着いたし、耳鳴りのうるささ?も、以前よりは良くなりました。ここからめまいのある本格的なメニエールに移行してしまう人もいるようなので、気をつけていきたいですね。

 

まあ、メニエールのなりやすい人というのは性格もあるようなので、あせらず付き合っていきたいとおもいます。